第6回ゲスト 有限会社バースセンス研究所代表取締役 大葉ナナコさん
2009.1.19

- 大葉
- 順調そうね。予定日はいつだっけ?
- hitomi
- クリスマスくらいなんです。
- 大葉
- だったら、その前後5週間分くらいを考えといた方がいいわよ。この日! と、律義に思ってると緊張しちゃうから(笑)。12月頭くらいになったら、きっと生まれちゃうことが淋しくなって、「まだおなかにいていいよ」って気持ちになるかも。もう動くでしょ?
- hitomi
- 忙しいときはあまり動かないんですけど、仕事が終わって、家でリラックスしてると動きますね。ああ、おなかにいるうちから愛情を求めてるんだなって感じてます。
- 大葉
- 今日はプレおかんとして、遠慮なくなんなりと質問してくださいね。
- hitomi
- はい! まず、大葉さんがバース・コーディネーターという仕事を始められたきっかけをうかがえればと。
- 大葉
-
話せば長いことながら(笑)、18、9歳のときに家庭教師に行ってた家があってね、そこのお母さんが下の子を出産されたときに、「助産師さんはいいわよ〜。将来産むなら助産師さんとのお産はおススメよ。」って、なぜかすごく興奮して出産体験を話してくれたのね。当然こっちはただ、ヘーッて感じだったんだけど、それからいくらもたたない21歳のときに、私自身が妊娠したの。まだ何の知識もなかったから、とりあえず自分が生まれた病院に行ってみたら、「3ヶ月目ですが産むんですか?」って。エッ? おめでとう! じゃないんだって、その対応が全然腑に落ちなかった。そこから、お母さんになるのに相応しい医療機関となっている場所について、自分なりにいろいろと勉強し始めた。で、たどり着いたのが、大学病院が嘱託も受けているとある助産院。家庭教師をしてた家のお母さんの刷り込みが大きかったのかもしれないけど(笑)。 - hitomi
- 病院に任せっきりな出産にはしたくなかったってことですよね。
- 大葉
- そう。自分の体に起きていること、女性が五百万年前から経験していることをきちんと知って、病院任せじゃなく、できることは自分でしたいと思ったのね。出産における診断・治療といった医療の情報や商品情報はたくさんあるけど、いい母になるためのセルフケアの情報が圧倒的に足りないってことにも気づいた。それが、この仕事への動機につながったの。
- hitomi
- 21歳でそこに気づいたというのが、まずスゴいと思います。バースコーディネーターというものに、まさになるべくしてなられたんですね
- 大葉
- とにかく、お任せ出産をして、あとから文句言ったり、人のせいにするんじゃなく、自己決定していける選択肢を増やしたかったのね。命が誕生することの不思議な力を、もっともっと知らないともったいないとも思った。だから私は、出産というワンダーランド旅行のナビをやろうと思ったの。hitomiさんは、授かったことがわかったとき、どんな感じだったの?
- hitomi
「私の中に生命がいるの?」っていうドキドキ感と、あと、正直言うと、多少うろたえたところもあったんです。仕事をどうしようかとか、今後の自分のあり方として大丈夫なのか、と考えてしまって。- 大葉
- いろいろと責任があるもんね。
- hitomi
- その段階で、自分に自信があるとは言い切れなかったけど、たしかに経験してみたかったことだし、これがタイミングなんだろうなとは思いました。
- 大葉
- まだ自分だけが知っている段階では、「この宝箱を開けたらすべてが変わっちゃう」って感じよね(笑)。そこからの変化は?
- hitomi
- ツワリの時期ってうまくできてるなぁと思いましたね。いつもの自分と違う自分、いつもの舌と違う舌になって、徐々に命を授かったという自覚が出てくる。胎動を感じたときには、すごく幸せな気持ちになりました。
- 大葉
- そこでスイッチがマザーモードに切り替わるのよね。
- hitomi
- あとはもう、産む直前でノックアウトでしょうね(笑)。
- 大葉
- きっとワイルドhitomiが出てくるわよ(笑)。まずムダな我慢はしなくなる。人からの尺度で動くことがバカらしくなってくるのよね。「ホントの自分で愛されなくてどうする?」って。
- hitomi
- それにしても、大葉さんってものすごいエネルギーをもっていますよね!
- 大葉
- 子供たちと接することで、また新たにエネルギーをもらってるという部分もあるの。日々、未来人たちを見てると、未来が暗いなんて発想がなくなる。hitomiさんもママになったら、きっとそんなふうに感じるんじゃないかな。その第一歩である妊婦としてのワンダーランド旅行、ぜひ最後まで楽しんでください!
- hitomi
- はい。今日は素敵なナビ、ありがとうございました!
★ プロフィール|大葉ナナコ
バースコーディネーター/有限会社バースセンス研究所代表取締役、一般社団法人日本誕生学協会 代表理事、へルスカウンセリング学会会員。
官公省庁の委員や、大学や学会での調査研究にも従事。行政民間での研修講師、講演、執筆、テレビ番組の出産シーン監修などで活躍中。21歳大学生から7歳小学1年まで2男3女の母。
大葉ナナコさんとの対談をもっと読みたい方は2月初旬発行予定のhitomiプライベートマガジン「no!cut」で完全版を掲載予定。
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